<テレビウォッチ>「昨日、トヨタがさ、自動車が70%売り上げ減ですよ」とテリー伊藤。9歳の男の子がクルマを3kmも運転したというニュースについて、「(この子に)カートをやらせたら」などとしばらくコメントしたあと、思い出したように喋り出した。
経済系の時事ネタを取り上げて、あーだこーだとダラダラもっともらしく(オープニング)トークするのが得意なキャスターが裏番組にいるが、一応文化人枠コメンテイターなテリーがこれをやろうとすると、じつにたどたどしく、まるでサマにならない。
「営業利益、下がってましたね」と司会のお笑いタレント、加藤浩次。たしかにトヨタの『70%減』は「売り上げ」ではなく、「営業利益」だった。加藤のほうがニュースを把握しており、さながら本業の司会者かアナウンサーのように、合いの手で訂正を入れたのだった。
そんなテリーが、結局何が言いたいのかといえば「イマの若い人がクルマ乗らなくなってきた」こと。それが不満なのだ。「クルマ乗らないってのも、つまんないんだよね。なんかシケてるじゃないですか。クルマにたいして面白いと思ってくれる子供が増えるといいですよね」
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト