4人で「一番不幸」は誰? 長谷川京子かな

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   <SCANDAL>年代も生活環境も異なる女性4人が友人の結婚式で知り合う。2次会に参加した彼女たちは、花嫁・理佐子(戸田菜穂)の提案で、街に繰り出し男をナンパしてくるというゲームをする。だがその最中、理佐子が行方不明に……。

   個性あふれる女優たちの丁々発止のやりとりに釘づけだ。完璧主義で仕切り屋主婦の貴子を演じる鈴木京香は、背筋をピンと張り早歩きで右往左往する姿がコミカル。ずけずけ物言うキャリアウーマンたまき役の桃井かおりは、桃井節炸裂。長谷川京子は、大人しそうだけど自意識過剰なひとみにぴったりでイジメたくなる。真面目な教師イメージの吹石一恵は、ノーテンキ小悪魔風の真由子役で脱皮を図るのか。

   4人の歯に衣着せぬ会話がすごく面白い。どの女も高慢でいやな感じ、誰にも共感できないと思いつつ、彼女たちが言うお互いの悪口には大いに共感。

   たとえば失踪事件の事情聴取のため警察に呼ばれた4人、真っ赤なミニのワンピースを着てくる真由子に眉をひそめていたら、案の定たまきが「普通の神経じゃない」と。部屋をめいっぱい磨き上げているくせに「ごめんなさい散らかっていて」という貴子を厭味な女だと感じれば、ひとみがやっぱりそれを口にする。毒だらけのトークが心地いいくらい。

   男性が見たら引くかも。でも口にこそ出さないけれど、思っているのはだいだいこんな感じ。

   友達の失踪、それは大変なことだけど、退屈な日常に起こった事件になんだかワクワクしているようにも見える彼女たち。だって理佐子、結婚式に招いた友人たちに「勝ったわ!」なんて宣言しちゃうようなムカつく女だし。

   ところで4人の女たちは、実はそれぞれ悩みをかかえている。貴子の夫は浮気症、たまきの夫は失業中で息子は引きこもり、お金にうるさく世間体を気にする夫に怒られてばかりいるひとみ、嫉妬深い夫に束縛される真由子。

   この中で誰がいちばん不幸かしら。うーん、私だったらひとみのダンナがイヤかもなんて、カタログ的に品定めしながら見ているが、事件をきっかけに何かが変わり始めるのか。

   ところが3話のラストで驚愕! どうやら理佐子の失踪のカギを握るようなヒミツをみんなが持っているみたい。新婚のダンナも相当怪しいし、なんだか急にドキドキしてきた。この先の展開に興味津々。

ツキノ・ワグマ

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