<テレビウォッチ>「驚きました。今朝(11月4日)の一般紙がこぞって1面トップです」(小倉キャスター)と、やはりトップニュースで、一世を風靡した小室哲哉・音楽プロデューサー(49)の転落の人生を。
小室の逮捕状の容疑は、譲渡権限のない楽曲が複数あるにもかかわらず、小室が手がけた806曲の著作権を売りますと言って兵庫県の投資家から5億円を騙し取ったという疑い。
この5億円を巡り、民事訴訟で一時は投資家と和解が成立したが、結局は返済できず刑事告訴に至ったという。小室に一体何があったのか……
小倉が「いちばん最初に脚光を浴びたのは『MY REVOLUTION』。また映画の主題歌にもなってリバイバルしつつありますが、皮肉なものを感じますね~」と。
安室奈美恵がNHK紅白のトリで歌った『CAN YOU CELEBRATE?』は230万枚、globeが歌った『DEPARTURES』も220万枚……
モデルの前田典子は「私の結婚式の時に、お友人に歌ってもらった曲が『CAN YOU CELEBRATE?』なんですけど、なんでかな~」と。
報道によると、「転落」の背景の一つは香港に設立(2000年)し、株式上場までした音楽制作会社『ロジャム』の失敗。
メディア王・ルパート・マードックの率いる会社と組みビジネス界へ参入したが、1年足らずで赤字。損失額は70億円に上るといわれた。
そのあとは転落の一途。前妻への離婚の慰謝料7億円も重なり、ロサンゼルスやハワイ、バリの豪邸、スタジオを売却。趣味で持っていたフェラーリやベンツの高級外車も売り払ったという。
ただ、小室には「いつでも稼ぎだせるゾ」という慢心があったのだろう。が、現実は甘くない。小倉が「才能の範囲内でやっておけば、こんなにならなくて済んだのに……」と。
ニューズウイーク日本語版編集長の竹田圭吾も小室の「転落」のきっかけを次のようにコメントした。
「(ヒット曲は)80年代終わりから90年代半ばまでの10年間に集中している。才能の枯渇なり時代とのズレを意識した焦りで、おカネの問題(ビジネス)と絡むことになったのかなと思う」