<テレビウォッチ> 「今の状況は100年に一度の暴風雨」と前置きして麻生首相がきのう(10月30日)発表した「新総合経済対策」は、すでに報じられた通りの、「定額給付金2兆円」「高速道路割り引き」など計5兆円。
スタジオに与野党の論客、後藤田正純・自民、石井啓一・公明、民主からは原口一博、河村たかしの各議員を並べて、「さあ一騎打ちです」とみのもんた。
麻生・経済対策の評価はむろん真っ二つ。
後藤田が「喧嘩してるときじゃない。生活対策を中心にということ」
石井は、「綿密にすりあわせたもので、私たちの考えも入ってます」
みのが、「解散は?」と聞く。
石井「新しい民意のもとで進めた方がいい。11月30日想定で準備してはいた」
後藤田も「わたしも準備していた。与野党協議をしたうえで、堂々と選挙すべき。だが、党首討論にも出て来ない」
「3年後に消費税でというのは」とみの。
後藤田は、「将来の不安は、医療、年金、雇用。これを安定させる必要がある。金が余ってるというのは河村さん1人。前の選挙では、岡田さんも前原さんも小沢さんもいってた。なぜ引っ込めたのか」
原口が、「言ってることとやってることが違う。東京で妊婦がたらい回しで亡くなった件でも、審議しようといっても日程も決まらない。年金だってそう。国会は崩壊してます」
河村は、「税金払ってる方は苦労してるが、税金で食ってる方は極楽」
杉尾秀哉が、「前の地域振興券も公明の発案だった。今回の補正もそう。本当にいいと思ってますか?」
後藤田は、「効果はあります。何をやっても批判ばっかり。それで日本がよくなると思いますか」
ここでみのが、民主党の政策を並べたフリップを示した。「子育て支援1人2万6000円」「高速道路無料」「法人税率原則半減」「埋蔵金」と読み上げて、「比べるとどこが違うの?」
「同じことを、選挙民向けにどうアピールするかの違い」と杉尾。
原口は、埋蔵金について「わたしたちの予算の組み方は違う。まず22兆円(公約分)は政治の意思として別にする。残りもしがらみのないものになる。与党のものとは180度違う」
みのがまだ「違いがわからん」というのに、原口は、「選挙前は違いをなくすのが与党の戦略です」
ここで時間切れの表示がでたのだろう。後藤田と原口の言いあいになった。「話し合いを」「早くやりましょう」「約束を守って」とか、同時にまくしたてるもんだから、何をいってるのかわからずで、時間切れ。
こういう言い合いを聞くのはいいことだ。そして、もらえるものは黙ってもらっておいて、それからじっくり考え投票する。それがあるべき有権者の態度。