<テレビウォッチ> 現役慶大生が学内で大麻の売買を行い、大麻取締法違反容疑で逮捕・起訴された事件を取り上げた。
「慶応よ、オマエもか!」と驚くのは早すぎる。開いた「ほころび」の中身を見ると、「氷山の一角ではないかと思える学内の実態が明らかになりました」(小倉キャスター)と。
逮捕・起訴された容疑者2人は、慶応高校の先輩、後輩の間柄で遊び仲間だった。
容疑者の友人の話によると、「4~5月ごろ、ハッパ(大麻)を吸っている。タバコより体に害はない。やってみないか?」と言われたというから「大麻」に対する学生の認識の軽さに驚く。
大学側は昨日(10月30日)、会見を開き、森征一常任理事は「学生の自主性を尊重するのが建学の精神だった。学生を信じてきたのに残念」と、感想を。
しかし、慶大は2004年以降、毎年のように現役学生の中から同容疑で逮捕者を出し、今回を除いても5人にのぼる。それにもかかわらず、対応については「何も行っておりませんでした」(富田広士・学生総合センター長)。
今回の事件は、まじめに学問をしている学生にとっては大きなショックだろうが、小倉に言わせると……
「私学の雄・慶応だからここまで大きなニュースになる。知名度の低い大学だったら、こんなにニュースにはならなかったと思う。そのくらい(大麻が)学生や家庭の主婦にはびこっている」
確かに大麻・覚せい剤汚染の広がりを裏付けるように、厚労省は昨日までに、イラン国籍の男5人を覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕した。
5人は、防犯カメラのない東京港区の麻布、白金、高輪など高級住宅街で、覚せい剤の密売をしていた。そのうちの1人が「こんなに薬物を買う人がいて、日本の将来は本当に大丈夫なのかと思った」と、供述しているとか。
「ニッポン・沈没」の暗雲はこんな形でも忍び寄ってきているというのか!! 唖然。