各国協調の施策必要
輸出に依存する日本経済の前に立ちはだかる円高の要因を、平野は「円を海外の資産に投資していた人が、海外の資産が危ないから円に戻そうとする動きが非常な勢いで起こっていること、もう1つの要素は、海外と並べてみると相対的に日本の経済がまだましで、金融市場も相対的に安定しているので、円で持っているのが安全だということがあげられる」と説明した。
さらに、経済危機への手立てについては、「各国の当局が協調して金融不安をおさめる対応を断固として打つ必要がある。そして、実体経済の調整の痛みを柔らげるためのマクロ政策、財政、金融面から出来る限りの景気刺激策を打つこと」と話した。そのうえで、「世界が協調して現代版グローバル・ニューディール政策みたいな発想で政策対応を進めることが求められている」とまとめた。麻生首相自らが発表した経済対策は、果たして課題に応えられているだろうか?
いつもながら、盛り沢山な内容で充実してはいるが、やや詰め込みすぎ。不要ではないかと思えるエピソードが散見された。
アレマ
*NHKクローズアップ現代(2008年10月30日放送)