史上最も売れた女性シンガーとしてギネスも認めるあのマドンナがYouTubeで発掘したある日本人パフォーマンスグループにいたくご執心――との情報を得た当探偵社は、さっそく調査を開始した。
ほどなく、その日本人の正体が判明。ダンスユニットの「はむつんサーブ」だ。今春発売されたシングル「4 Minutes」のプロモーション・ビデオのダンサーを自ら探していたマドンナは、YouTubeではむつんサーブを発見。すっかり気に入り、日本人ダンサーとして初めてマドンナのPVに出演する栄誉を与えた。
肌も露わなマドンナとジャスティン・ティンバーレイク(スーパーボウルのハーフタイムショーでジャネット・ジャクソンの衣装を破壊したことで知られる)が踊りまくってるのが印象的なこのビデオ。観てみると、上下赤色の服を着たはむつんサーブの2人が登場するのは開始1分半過ぎの数シーンで、ウッカリしてると見逃しそうだ。
だが、話はそこで終わらなかった。彼らをワールド・ツアーのダンサーとして同行させ、10月7日にはニューヨークシティのマディソン・スクエア・ガーデンという大会場で、音楽バンド形式の「はむつんサーブ with Big Baby」として、公演のオープニングアクト(前座)をつとめさせたのだ。これは文字通りの大抜擢、相当のお気に入りと言えそう。
ところで、気になるのはマドンナが観た動画である。じつは彼らの動画はYouTubeで大人気といえるほどの注目はされていない。そのなかでは、再生回数が30万超と群を抜いて多く、タイトルと紹介文が英語で書かれた「Japanese popping competition; [はむつんサーブ] Hamutsun Serve」が極めて有力だ。
外国人旅行者が日本のダンスコンテストを撮影したというこの動画で、はむつんサーブはコマ送りのようなロボットダンス(アニメーションダンス)を中心に、飛んだり、跳ねたりといった激しい動きのスローモーション表現を織り交ぜ、時間が歪んでしまったような摩訶不思議な世界を創りだしている。
そんなはむつんサーブは今後、音楽活動に力を入れる方針だという。ただ、動画の視聴者から「ダンスは面白いけど、曲と歌は……」といったコメントが寄せられていたのはちょっと気がかりだ。
OP・コンチーネ