橋下知事VS日教組教師 討論会場の反応は…

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   <テレビウォッチ>これは確かにテレビでないと伝わらない。きのう(10月26日)堺市内で開かれた「大阪の教育を考える府民討論会」で、橋下大阪府知事が「体罰容認」ともとれる発言や日教組攻撃で、吠えまくった。内容の是非はともかく、言葉のやりとりはやはり面白い。

みの:大いにやり合って

   「大阪の教育レベルは低い」と、先の失言大臣にいわれたあとだけに、700人が集まったが、日教組がらみもあって会場は荒れ模様。「日本一を目指す」という知事に「教員の数を増やしてくださいよ」など、ヤジと怒号が飛び交う。知事は、「まず黙って聞きなさい。聞こえないじゃないですか」(会場から拍手)。

   「私は大阪の行政のトップで教育に責任がある。ところが、一生責任とらずに公務員の身分保障の中でぬくぬくとやってる。どこの会社に、社長の方針に従わない部下がいますか」(拍手)。

   橋下知事は先(9)月7日、ラジオ番組で学力テストを公開しないことを批判して、「自分の地域の結果を知りたくないですか? あのくそ教育委員会のメンバーがね、みんな発表しないって言うんですよ」とやって、物議をかもしていた。

   それがこの日も尾を引いた。日教組だという女性教師が、「くそ教育委員会とは暴言だ」と批判。さらに、先の中山前大臣の日教組批判を知事が支持する発言をしたことを、「今も変わらないのか」とただした。

   知事は、「とにかく基礎、基本を徹底させること。これが学力の基本。子どもたちに夢を捨てさせないためにこれをやるしかない。子どもたちをこんな先生に任せておけないんですよ」(大きな拍手)。さらに、「中山大臣の発言は正しいじゃないですか。現場をみてくださいよ」(拍手)。

   また、「なにか注意したりすると、保護者がワーワーいってくる。ちょっとごっつんとやったりすると、やれ体罰だと叫んでくる。こんなことで、赤の他人である先生が教育なんかできない。どこまでそれを許すか。家庭なり地域のコンセンサスを形成していくこと」と体罰容認ともとれるところまで踏み込んだ。

   集会の後の会見で橋下知事は、「賛否両論でしょうね。全く支持でも全く反対でもない。だから、自分の思った通りにやる」。

   さすがのみのもんたが、「自信のあらわれですね」。

   しかし、末吉竹二郎は「ディベート(討論)の作法としては品格に欠けるところがある。府民全部の代表者なんだから、いろんな意見をすくって決めるもの。教育こそ、違う意見を大事にしないといけない」。

   みのは、「橋下さんのような知事が増えてほしいですよね」。

   末吉も「問題を浮き彫りにする点では、すばらしいと思いますけどね」。

   みのは、「日教組と知事じゃなくて、子どもと親御さん、社会なんだから」と、知事の発言を整理。「いくら知事がいっても現場がやらなければそれで終わり」などをあげて、「大いにやり合って下さいよ」。

   最後に、「大阪というところは、前の知事もそうだがユニークな人が選ばれますね」(笑い)。

   それが大阪の力、いいとこなんです。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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