相撲「八百長」のネタ元 横綱級?それとも…

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   <テレビウォッチ> 昔、賽の目に細工を施した八百長賭博を瞬く間に暴いたのは東映の股旅映画。大相撲の八百長疑惑を裁くとなると……小倉キャスターは「裁判長は大変だよな~」。

分からないじゃないですか

   昨日〈10月16日〉、週刊現代で八百長疑惑を報じられ、名誉棄損で訴えていた日本相撲協会の北の湖前理事長が東京地裁に出廷、自らに向けられた疑惑を否定した。

   前理事長の出廷だけでも、八百長疑惑の「白眉?」と思えた昨日の法廷。ところが、次々と新たな「驚きの証言」が出てきたのだから驚き。

   昭和の「名勝負」といわれた1975年春場所・千秋楽、横綱・北の湖と大関・貴ノ花(故人)の大一番。貴ノ花が初優勝したのだが、週刊現代は、この取り組みは八百長だったと指摘していた。

   記事を書いたフリーライターの武田頼政が昨日、法廷の証言台に立って、この情報源が貴ノ花の元夫人・藤田憲子だったことを明かし、次のように証言した。

   藤田は当時、夫である貴ノ花の優勝をホテルのテレビで見届け祝賀会場へ。すでに客が帰った後で、ひとり煙草を吸っていた貴ノ花から「400万円用意してくれ」と言われた。

   「なぜ400万円もの大金が……」と問い詰めると、「師匠から『星の手配をしたか』と 言われたから」と答えが返ってきた。

   そして「兄である師匠の指示で400万円の白星を買ったのだと。相撲界は汚い。腐敗している と感じた」と武田に告白したという。

   もっとも藤田がおカネを渡した後、貴ノ花が北の湖に手渡したかどうかは分からないとしている。

   したがって、これだけでは本当に八百長があったかどうか分からないはず。藤田は昨日、週刊現代側の証人として出廷を求められていたが姿を見せなかった。

   小倉が「貴ノ花がそのため(八百長の清算のため)に400万円をもらったかどうか分からないじゃないですか」。つまり、下司の勘繰りでいえば、浮気の後始末に必要だったかもしれないのだ……

   さらに武田は、藤田が息子である「貴乃花親方の現役時代にも八百長があった」と告白したことも証言した。もちろん貴乃花親方は否定した。

   元夫や息子の八百長相撲を元妻であり母親が暴露。しかも、事実関係がはっきりしていれば腐敗した角界を正すためという大義もあろうが、あいまいな内容だけに「軽率な元鬼嫁」との印象が残る。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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