ワンちゃんも大変だったな。飯田橋の焼鳥屋でハイボールをすすりながらそう思う。ポストで王貞治が、胃ガン手術から2年3か月。昨(2007)年70キロ台を維持していた体重が65キロになって、点滴を打ちながら采配を揮ったこともあったと語っている。
現在の心境を色紙に書いてと頼まれ、しばらく考えて、「楽になった!」と書いた。ご苦労様。ON共にグラウンドを去り、「目つむれば若き我あり」とひとりごちた。
三浦元社長は「殺された」 思わせぶりタイトルも中味は…
現代は若ノ鵬の第2弾で、千代大海と魁皇二大関との八百長相撲を告白。今週もワイドショーへの貢献大。
文春は、三浦和義元社長の自殺で、大特集を組んだが、内容的に新味はない。新潮は、「ロス警察に殺された!」と、思わせぶりなタイトルが付いているが、中味は薄い。
どの週刊誌も、株価大暴落で、「大恐慌」前夜のような書き方をしているが、どれもこれも不安を煽る記事ばかりで、年金生活間近の「由緒正しい貧乏人」は、老人性うつ病が進行し、酒が不味くなるが、酔わずに読めるかと、もう一杯お代わり。
その中で、ポストの「サラリーマン無税族の叛乱」は、タイトルはお世辞にもうまくはないが、ひと味違う視点から斬り込んでいる。
マルチ業者の献金問題 新聞より先に報じたのは…
今週は、病院スキャンダルが面白い。文春は、前号で、聖路加国際病院佐藤孝道部長のパワハラ問題について追及したが、今号では、日本老人界の希望の星、97歳、日野原重明理事長を「老害」ではないかと、タブーに挑戦している。新潮は、愛人看護士との不倫・密会写真まで掲載した北里大教授のスキャンダルと、がん治療の中心的存在、がんセンター中央病院に、年間1000人を超える「手術待ち難民」が発生している「元凶」は、土屋了介院長の無責任経営にあると指弾する二本立て。
医療現場の崩壊は、想像以上に進んでいるようだ。
泥酔する前にひと言。10月16日朝、マルチ商法業者から多額の金銭を受け取っていた民主党前田雄吉衆院議員が、離党し、次の総選挙には出馬しないと、各新聞が流している。このきっかけは、先週10月8日発売(16日号)の新潮が書いた「『マルチ商法』議連の献金疑惑」である。にもかかわらず、13日の朝日新聞は1面で、前田議員が、多数のマルチ商法業者らから多額の講演料と献金を受け取っていたことが「わかった」と大きく報じた。「わかった」のは新潮の記事を読んだからではないのか。新聞、テレビは、週刊誌の情報を無断でぱくり、「一部週刊誌によると」「わかった」などとして情報源を明確にしないことがままある。そろそろ止めたらどうか。