日本人「ノーベル賞」2人の名誉教授 「性格の対称性の破れ」とは

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「一つひとつのステップが面白い」

   「まったく違うタイプの2人。しかし、研究室では活発に議論を交わす間柄になって行きました……主に理論を考えるのが益川さん、そのアイデアを計算や実験データなどで検証して行くのが小林さんの役目でした」(ナレーション)。

   「自然界には基本粒子クォークが6種類以上存在する」と予言し、「対称性の破れ」の説明に成功した両名誉教授の受賞論文6ページを読んだという畠山キャスターが、その中味について質問したけれども、把握しきれていないためか、問答がいまひとつ噛み合わなかったのは残念だった。

   最後に畠山キャスターが、発想の原点、研究を進めるエネルギーの源を尋ねた。

   益川「理解できないことがあって、これ何でだろうと思ったときにナゾが残って、自分の手で説明してみたいというのがある。考えても答えが出ないかもしれない。そのとき体にしみこませておくと、あるとき解決する糸口が見えた気がして、また研究してみるかと思う、その予感がいちばん好き」

   小林「どこかに手がかりを見つけて、ひとつずつ小さな疑問、ナゾ、パラドックスを解いて行くプロセスの積み重ね、一つひとつのステップが面白い」

   先輩が勘違いしたり、表現の至らないところがあったりすると、ソフトにたしなめる後輩。こういう役割分担で来たのだろうなと思わせる2人の姿を見る思いがした。

アレマ

*NHKクローズアップ現代(2008年10月9日放送)

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