<テレビウォッチ>最近、テレビの臨時ニュースのテロップが多すぎる気がするが、2時間の番組中に2回、どちらも経済系のニュース(東証9000円割れと大和生命経営はたん)が流れるのは相当異例である。しかし、スッキリ!!本体は、そんなことはどこ吹く風――。
今日(10月10日)は番組の顔で、メインコメンテイターのテリー伊藤が欠席した。その代役として、おバカキャラでブレイクしたタレントの上地雄輔を迎え、いつもよりも生活・芸能に寄った構成に。なお、上地は明日スタートする主演連続ドラマ「スクラップ・ティーチャー」の宣伝を兼ねての出演である。
『相方』テリーを失った司会の加藤浩次は、「大丈夫?」「これの意味わかる?」「(まともな)コメントくださいよ」と後輩「芸人」をイジり倒す。上地のほうは、若干うんざり気味にも見えたが、「ノーベルって、人だったんですか」などの発言で期待に応えていた。
今日のプログラムに「一億総白痴化」的な批判を加えるのは、たやすい。でも、こんな日に限っては、「やはり大変なコトになってしまいました。世界恐慌が~(略)。ワタシはアメリカの不動産バブルは危険だって、ずっと言い続けてきたんですが(略)」的な賢しい予言者を見ず、書かずに済んだのは、不幸中の幸いだった。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト