<テレビウォッチ> 「朝ズバッ!」名物、みのもんたの紙芝居「ニュースめくり斬り」でノーベル賞をおさらい。
日本人の受賞は、2002年の小柴昌俊、田中耕一以来6年ぶり。「日本人3人が受賞」は初の快挙。
今回受賞者と受賞理由は以下の通り。
◇南部陽一郎・シカゴ大名誉教授(87)
素粒子物理学と核物理学における自発的対称性の破れの発見
◇小林誠・高エネルギー加速器研究機構名誉教授(64)
◇益川敏英・京大名誉教授(68)
クオークが自然界に少なくとも3世代以上あることを予言する対称性の破れの起源の発見
「どちらも『破れ』。破れかぶれの人生という言葉がありますが……」とみの。
そもそもノーベル賞は、全部で6部門。各賞の受賞枠は最大で3人まで。
「ということは、物理学賞を日本人が独占した。初のことなんです」
授賞式と晩餐会は12月10日(ノーベルの命日)、スウェーデンのストックホルムで行われ、メダル・賞状と賞金が授与される。賞金は各賞にそれぞれ1000万スウェーデンクローナ。日本人受賞は非課税になる。
みのは、「非課税というのは、わかりやすくいうと税金がとられないということですねぇ」(スタジオに笑い)とにんまり。ちなみに、賞金は南部名誉教授が500万、小林・益川両名誉教授が計500万に分けられる。
この賞金は、ノーベル財団が管理する遺産の運用益から捻出される。
「運用というのは、こういう風にしないといけません」(笑い)
さて、では1000万スウェーデンクローナとは、日本円でいくらでしょうか。ここにもじつは、「世界金融危機の余波が」と「円高」のグラフをめくっていくと……あらら、8月時点で1億8000万円だったものが、10月5日現在で1億4000万円に。授賞式のある12月10日までに「金融不安がなくなって、上がってくれればいいんですがねーー」
そこで紙芝居は終わり。カメラがひいて、CMに入りかけたときだった。「たいした額じゃない」というみののつぶやきが聞こえちゃった。
そう、ギネスブックにまで載ったみのもんたに及ぶものは、そうそういない。