「ごね得」だった前国交相 問われる「学力」と「資質」

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   <テレビウォッチ>「成田空港の整備遅れはごね得」「日本は内向きの単一民族」「日教組の強いところは学力が低い」の暴言3連発のため、入閣5日目で辞任した中山成彬・前国土交通相。

全く違うことを言って…

   政治アナリストの伊藤惇夫によると「永田町では、政治家中山というより、恭子さん(首相補佐官)のご主人として有名」だそうだ。三反園訓・テレ朝解説委員は「麻生さん自身は、恭子さんを拉致担当として残したかったが、麻生内閣誕生の流れをつくった町村派の意向を無視できず、その事務総長である成彬さんを入れて恭子さんを外した。結果的には差し替えがアダになった」と解説してみせた。

   しかも、小木逸平が紹介する日経新聞には、当初、行革担当相予定だった成彬前大臣が「ウチは私も妻も息子も大蔵省(財務省)の公務員一家。行革担当相なんてできるわけがない」とねじ込んで国土交通相に回ったいきさつが掲載されていた。松尾貴史が「ごね得の後、自爆テロをしたという感じ」とチャチャを入れる。

   松尾は、前国交相が辞任会見で「舌足らずで……」と釈明した点をとり上げ、「舌足らずというのは、表現が拙なくて、情報が足りなくて、相手に誤解を与えてしまったということ。自分がそう思っていることを重ねて言っているのと同じ。何一つ撤回していない」とコメント。鋭い指摘だった。

   前国交相が確信的に繰り返す日教組発言ばかりに目を向けてはいけない、と語るのは吉永みち子。「前段の2つは重い。成田闘争については、国のために犠牲になれ、その精神が足りないということを発信している。アイヌ問題は6月に国会で、アイヌ民族を日本の先住民族であることを求める決議を、自分も国会議員として行った。国会議員が国会で自ら決めたことと全く違うことを言って、さらにアイヌの方をキズつけた。国会議員としての資質を問われても仕方ない」とした。

   こういう人物を麻生首相は、「適任だと思った」と述べた。どこが、と聞きたいところだ。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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