王監督の引き際に 野村・楽天監督は…

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   <テレビウォッチ>天職と思い長年務めてきた「職場」を辞めるべきか留まるべきか、自ら身の処し方を決めるのはむずかしい。奇しくも昨日(9月23日)一緒になった2人の見事な身の処し方を……

第1号が私だった

   まず、ON時代を築いたスーパースター、福岡ソフトバンクの王貞治監督(68)の辞任から。

   現役時代ホームラン868本の世界記録を樹立。1984年から5年間、巨人の監督を務め87年にはリーグ優勝、95年からダイエー(現ソフトバンク)の監督に就任し99、2000、03年と3度のリーグ優勝、1999年と2003年には2度の「日本一」に導いた。

   さらに06年、アメリカの呼びかけで初めて行われた野球の国別対抗試合の戦いを率いて「世界一」へ。が、その直後に腫瘍で胃の全摘出手術。

   そして今季、9月23日の試合で、61勝71敗3分けとシーズン負け越しが決定した。

   昨日、試合後に辞任の記者会見をした王監督は「選手のためにも、チームのためにも(今は)大きな転換期ではないか、本来の道筋に戻すためにも監督交代をしなくてはと思いました……」と語っている。復帰のことは考えていないという。

   球界のスーパースターがいなくなるのは寂しいが、むしろ引き際の見事さに敬意を感じる。

   現役・監督時代のライバルだった東北楽天の野村克也監督は「プロ野球界にとって大きな損失。いずれは終わりが来るのだろうけど……王監督が辞めるのに俺がやっていていいのかな~」。

   ところで、番組途中しんみりした中でみのが……「昭和42年(1967年)、巨人V9時代ですよ。あァ、1本足の王選手なんだと……。文化放送が初めて実況でベンチ情報というのをやった。『お前はまだ実況はムリだから、ベンチ情報やれ』と云われた第1号が私だった」

   「つまり何を言いたいかというと、そのはしりを私がやったということを言いたかっただけ」と、いつものご愛きょうにスタジオ爆笑……

   それにしてもスーパースターが次々いなくなり、もぬけの殻になる球界は見たくないのだが……

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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