パラ五輪メダリストが明かした 「ささやき攻撃」の効果

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   <テレビウォッチ>北京パラリンピックの金メダリスト4人がスタジオに生出演、喜びを語った。出演した4人は……

オレも頑張らなくちゃ

   競輪1キロタイムトライアルで金、個人追い抜きで銀、個人タイムトライアルで銅の石井雅史選手(35)。28歳の時、練習中の交通事故で左足麻痺と記憶障害を負った。

   50メートル平泳ぎ金、150メートル個人メドレーで銅の鈴木孝幸選手(21)。生まれながら両手足に障害を抱える。

   陸上車いす400メートルで金、同800メートルでも金の2冠を達成した伊藤智也選手(45)。34歳で筋肉が衰える難病を発症、下半身の自由と左目の視力を失った。

   テニス男子シングルスで金、男子ダブルス(ペアは齋田悟司選手)で銅の国枝慎吾選手(24)。小学4年のとき脊髄腫瘍で両足不自由になった。

   いずれも重い障害を克服したつわものぞろい。「パラリンピックとは?」との問いに、4人は自らの思いをフリップに書き、パラリンピックへのこだわりを語った。

   石井選手のパラリンピックとは『生きざま』とか。「諦めたらそこでおしまいということを伝えたかった」という。鈴木選手は『自己表現の舞台』。「すべて一人でやる」と、一人暮らしで大学に通う。

   伊藤選手は『この世に生まれ、生きたあかし』。高田稔浩選手(43)が同じ2種目で銀を獲得し話題になったが、みのが「レース途中で『俺を抜くんじゃないぞ~』って言ったんだって?」に伊藤選手は「いや、ここは年功序列で……と。日本の文化ですから」にスタジオは大爆笑。

   国枝選手は『真の王者を決める大会』。「これだけを目標にやってきたので……」という。

   今回の北京パラリンピックは、日本が得意としていた重度障害者のクラスが無くなったり、義足や車いすなど器具の進化もあっったりして、より競技性が高くなったという。

   その対応が遅れた日本は、史上最高だったアテネに比べ金は12個減の5個、メダル総数も52個から半減し27個にとどまった。

   それだけにズシリと重い金メダルだ。みのが「不自由なほうの手をプールサイドに引っ掛けて、グーィッと体を持ち上げるわけよね。あの姿を見てオレも頑張らなくちゃと思った」と、これまで何度か口にした話をまた……

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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