<テレビウォッチ> 「後期高齢者医療制度」を廃止し、新制度をつくるという舛添厚労相の突然の発言が波紋を投げている。『朝ズバッ!』が取り上げた。
「(後期高齢者医療制度は)国民皆保険を守る立場からも、いい面がたくさんあるから……」と言ってきた舛添大臣。
ところが、突然方向転換し「失敗したら改めるべき、国民の批判には謙虚に耳を傾けるべきです。麻生幹事長も全く同じ考えで、仮に首相になれば所信表明演説でおっしゃると思いますよ」と。その舛添大臣が明らかにした新制度とは……
(1)年齢で区分しない (2)年金からの天引きをしない (3)世代間争いを助長しない、の3原則をもとに1年間かけて議論し新制度を決めるというもので、具体的な中身はなし。
1昨日(9月20日)のTBS『サタデーずばッと』でも、生出演した舛添大臣に公明党の山口那津男・政調会長が「事前にこういう話は聞いていません。良い制度だからと大臣がお勧めするから、与党の議員は大臣を支えて国民の皆さんに説明してきたんですよ」と、寝耳に水の方向転換に苦情を……
どうやら、自民党総裁の就任が本日決まる麻生幹事長と舛添大臣が先週、話し合いの結果打ち出した衆院選向け「奇策」のようで、2人以外はだれも知らなかったようだ。
すかさず民主党の小沢代表は一昨日、「(総選挙を前にした)政府・与党のまやかしの宣伝。いま本当に痛めつけられている大多数の国民がごまかされるとは思いません」とキツイ批判。
街の高齢者の声も「いやに変わり身が早いじゃない。クルクル何?選挙用?」と冷めた見方。若い人も「選挙に勝ちたいからかなという雰囲気。本当に考えてやられているのか分からない」と疑心暗鬼。
みのが「国民の信を問うというが、いろんな政策をやってもらったうえで、国民に信を問わないとね~」で締めた。