「汚染米」で自殺者 悪いのは「リスト公表」なのか

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   <テレビウォッチ>三笠フーズの事故米不正販売が、とうとう自殺者を出した。農水省がおととい(9月16日)公開した「流通先リスト」に名前がのっていた米穀店の社長がきのう、自宅で自殺しているのがみつかった。

捨てたらいい

   奈良・広陵町、株式会社「ナカガワ」の男性社長(54)で、取引先との対応に疲れていたらしい。しかし「ナカガワ」の名前は、375社もあるリストのひとつにすぎず、れっきとした被害者のはず。よほど誠実な人だったのだろう。

   「(公表が)被害者を加害者にしてしまった。亡くなられた方もショックでしょうが、こちらもショック」とうそぶく三笠フーズのふてぶてしさと、なんという違いか。

   リストには、名古屋の老舗「青柳総本家」なども含まれていたが、大方は、「農水省が自分たちの責任逃れに他の所へ矛先を向けさせた」(ある菓子店)という受け止めのようだ。公表されなければ、ほおかむりできたのに、ということか? となれば、どっちもどっち?

   太田農水相は、「消費者のことを考えて公表することにしました」とペーパーを読んだあと、「事件が発覚したときから事務方には公表すべきではないかと問題提起をずっとしてきております」といった。つまり、「公表しろ」とはいわなかったし、事務方が公表せざるをえなくなるまで、時間がかかったと。

   正直な人らしいが、大臣の器じゃなさそうだ。先の事務所費の一件でもそうだったが、この人、追い込まれたときは、目に勢いがなくなる。

   逆に厳しいのが野田消費者行政担当大臣。「農水省の検査体制の甘さについては、これから厳しく追及していきたい」という。

   赤江珠緒が、「三笠フーズのいい方には驚きましたね」

   江上剛は、「農水省はマッチポンプ。規制緩和したらいろんな業者が来る。悪いヤツも来る。それに合わせた法律改正もしないでいて、こうなってみると、今度は輸入米検査機構かなんか作って、それが天下り先になる」と、なにやら、「風が吹けば……」的な解説。だが、この見方は正しい。

   鳥越俊太郎は相変わらず、「ウルグアイ・ラウンド」をいう。「コメの関税を守るために、760万トンの輸入を飲まされた。工業用ののりで760万トンもさばけないのを承知で引き受けている。結果的に事故米でしょ。ノリに使う以外は捨てたらいい」という。

   石丸幸人は、「政府が作り出した事件という側面もある。大臣も、健康に被害はないと言いきったり。人ごとみたいな。自分の領収書問題で頭がいっぱいなんじゃないの」

   小木逸平が別の話をする。「地方分権推進会議で、検査の権限を地方に移譲したらどうかという提案があったが、農水省は拒否。その理由が」と読み上げた。「不正表示を取り締まるには、証拠隠滅等が行われないよう一斉に対応できる体制が必要」。

   江上が「そんなことできるんだったら、やってよ」

   小木は「自分たちにしかできないといっている」

   南美希子は、「よくいえたもんですよね」

   「メーカーとか、農水省に訴訟起こしたら」と江上。

   石丸は「国相手ではなかなか勝てないですけど、今回これだけずさんな検査の果てなんだから勝てるかもしれない」

   実際、倒産の危機に立たされるようだと、あり得る。すでに訴訟を検討中の団体もあるようだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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