<テレビウォッチ>とある会社が出した「仕入れアシスタント募集」の新聞折り込み広告。海外でブランド品を買い付ける仕事で、日当と手数料が支払われる。交通費負担、食事、豪華ホテルの宿泊付き。
「夢のような仕事ですが、やはり落とし穴があったようです」と笠井信輔アナ。自分のクレジットカードを使って、現地駐在員に指定された商品を数百万円分、立て替え購入しなければいけない。
バイトはカードの与信限度額を目一杯引き上げて買い物していたという。当初は代金が支払われていたが、そのうち滞り、責任者は行方不明。70人以上に総額4億円以上が未払いで詐欺の可能性も浮上――。
「いま(ブランド品は)海外で買っても、国内で買ってもそんなに価格差ないよね」。千里の目利きとして鳴らし、詐欺なんかに引っかかるほど間抜けじゃないよオレは、と自負してそうな司会の小倉智昭は、つまらなそうな顔でコメントする。
だが、眞鍋かをりはオグラと対照的に目を輝かせながら言うのだった。「雑誌とかによく『バイヤーの○○さんが買い付けた商品』が載ってたりして、あこがれの職業。それをうまく使ったな、と思います。こうして見ると100%詐欺だけど……。うまいですね」
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト