<テレビウォッチ>「アメリカは大英断を下したと思います。日本はどれだけ公的資金を注入したか……」(司会のみの)。
米国第4位の証券会社、リーマン・ブラザーズが日本時間9月14日深夜、経営破たんした。米政府が公的支援を断念したのが、直接の引き金だが、模索してきた民間金融機関による支援策もうまくいかなかった。
その結果、破たんのニュースを受けた翌日のニューヨーク株式市場は、ダウ平均株価が504ドル48セントも大幅下落し、1万917ドル51セントで引けた。下げ幅の大きさは、2001年の同時多発テロ(この直後の下げ幅は684ドル81セント)以来7年ぶり。
今朝(9月16日)の『朝ズバッ!』は、国際金融に詳しいコメンテーター不在だったためか、実業家のみの1人で、気炎を上げた。
「はっきり言ってリーマン・ブラザーズが破たんしたのも大きなニュースですが……個人的にみて、日本はあまり影響を受けないんじゃないですか」
「原因の一つは、投資の仕方で失敗したんです。もう一つは、米政府が公的資金を注入しなかった。僕は、ここに強いアメリカをすごく感じますよ。日本はどのくらい公的資金を注入して銀行を助けたか。日本とアメリカの違いは、こういうところにあると思います」
バッサリ切り捨てたかどうか、金融危機に対する日米の対応の違いでみのがアメリカを礼賛?したのが気になる。
問題は、バッサリ切ったかどうかより、リーマン・ブラザーズがザブ・プライムローンの相次ぐ焦げ付きで巨額の損失を抱えていた事実。政府・金融当局がコントロールできずに放置していた金融市場の在り方に問題が……。この点、すでに日本も大きな影響を被っている。
それにみのは、「証券大手4社」の4位だった山一證券や北海道拓殖銀行を政府が切り捨てたのをすっかり忘れているらしい。