<テレビウォッチ>さあ始まった自民党総裁選挙。事前の騒ぎようから、さてどんな展開かと思ったら、いつまでたっても出てこない。事件もの、検証ルポのあとの、なんと「テンポアップ」という雑報コーナーのなかだった。
大きなボードに5人の写真と主張などが並んでいるのだが、どこかお座なりでアナログテレビでは読みづらい。佐々木亮太も「わかりにくいのですが」という。
テレビ朝日コメンテーターの三反園訓が、「顔ぶれは華やかなんだけど、いってることがよくわからない」
赤江珠緒が「三反園さんでも?」とまぜっかえす。
「抽象的なんですよ。とくに、何をやってくれるのかが、いまひとつわからない」
「消費税についても、いま景気悪いからあげないが、将来的にはわかりませんと。それは前からいってきたこと」
「年金や景気対策の財源として何を当てるのかを含めて、中小企業には何をやってくれるのか、年金はもらえますよ、そのためには何をしますと、具体的にいってくれないと安心できない。そこがないんですよ」
小木逸平が、「なんとなくもう麻生さんで決まり、みたいな空気がね」
「そこなんですよ、ポイントは」と三反園が力をこめる。「きのう(10日)の記者会見を見ていても、みんな麻生さんに非常に気を使っている。『麻生さん、そこ違うんじゃないか』という気迫のある議論なんかなくて、なんとなく、麻生さんになったあとのことを考えている」
「ところが一転して、民主党批判になると、ワーッと盛り上がる」(笑い)
赤江が「なんかあっさりしているような」
三反園は「総選挙を意識していて、参議院選挙と同じ状況」
ボードには5人の隣に民主党小沢代表も出ている。
佐々木がこれを指して、「実現可能性は別として、具体的ですよね」
三反園も「参院選の時と同じです。わかりやすいが実現できるかどうかはわからない。自民党はそこをついたのだったが、選挙は民主党が勝った。なぜかというと、自民党には何をするかがなかったから。今回もそこが問われると思う」
鳥越俊太郎が、「にぎにぎしくやってるように見えるけど、中身は空疎。これがまとめ」(笑い)
鳥越はどうやら、最初の「小泉フィーバー」に踊らされたのが、トラウマになっているらしい。