「汚染米」農水省「公表せず」 「関係ないメーカーが迷惑」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   <テレビウォッチ>事故米『事件』の波紋が大きく広がっている。三笠フーズが事故米5トンを、茨城県内の米菓販売会社へ、せんべいの材料として転売、また、宮崎県、鹿児島県の菓子メーカー27社と8社にも売っていたことが明らかになった。どうやら全国規模で汚染が拡大する気配を見せているのだ。

ごく1部のために…

   農林水産省は、風評被害の恐れがあるとか言って、転売先メーカーの公表を渋っているが、これもまた「消費者目線」無視の方策であろう。そんな中、九州の各酒造会社が自主回収に踏み切りだした。番組が紹介するのは熊本の美少年酒造。会社側によると、「美少年 佳撰」などの8品目3万本を回収予定で、未出荷の分を含めると損害は1億円に上るという。同酒造の社長は、辰之巳(三笠フーズの関連会社)から「事故米は一切、入っておりません」というFaxを受け取ったとして、「信頼を寄せていたのに裏切られた……許せん」と憤る。「美少年 佳撰」を置いている飲食店の店主も「たまったもんじゃない。勘弁してくれ」と困惑の表情。

   西村綾子レポーターによると、この期に及んでも農水省は「メーカーの了解がないとメーカー名は発表できない」という態度。

   おおたわ史絵は「公表しないことで、関係のないメーカーまで風評被害を受けて、9割9分のものは安全なのに、ごく一部のためにみんなが心配して焼酎を飲まなくなったりすることもある」と言い、「事件性があるのだから警察が入って公表するように促さないとウヤムヤになる」と続けた。

   従業員全員を解雇した三笠フーズの幹部は「退職金などの支払いを優先させた」と話し、農林水産大臣は会見で、同社に対して、食用に転売しないという契約に反した違約金を請求すると語ったが、金より先になすべきことがあるだろうに、まったく。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト