<テレビウォッチ>「最初はまったく身に覚えがないと言っていて、我々も信じていたんですがね」。司会の小倉智昭をはじめ、裏切られた思いでいっぱいのスタジオは、もはや「静観」してもいられない。
「大麻など見たこともない」はずの露鵬と白露山が、潔白を訴える記者会見の前日、日本相撲協会の再発防止検討委員会の取り調べに対して、以前の大麻使用を認めていたという。前言を翻したのではなく、前言が今更明らかになったんである。
2人の力士が大相撲の古き良き伝統である「可愛がり」的な取り調べを受けて、ウソの自白をしてしまったとか、記憶喪失に陥っている、あるいは検討委側がウソを言っている可能性も否めない。それにしても、なぜ検討委はこの重要証言を今まで公表しなかったのか。「このタイムラグは何なのか」(佐々木恭子アナ)
とくダネ!相撲リポーターの横野レイコが検討委員に取材したところでは、2人が潔白を主張するなど、状況が混乱していたため、キッチリした検査の結果を待って公表するつもりだったという。しかし、どうにも筋の通らない説明ではある。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト