元大使夫妻が娘殺害容疑 垣間見える夫の「外交力」

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   <テレビウォッチ>「エビア島ってご存知ですか?」とリポーターの大村正樹。エーゲ海に浮かぶギリシャの離島で、リゾート地なのだという。

知りません

   「知りません」。碩学の小倉智昭キャスターも即答するほどだから、番組スタッフが「デビア島」というオリジナルな日本語表記を地図上に載せてしまったのも頷ける。

   「デビア島」の別荘地の高台にそびえる白亜の豪邸(番組推定1億円)で、駐バチカン大使をつとめた日本人外交官とギリシア人の妻が、35歳の娘を殺害、死体遺棄した容疑で逮捕された。

   番組と大村によれば、容疑者たちの娘はかつてドイツ人男性と結婚生活を送っていたが、若いギリシャ人と内縁関係になり、女の子が生まれた。信仰心の篤い妻には、孫の養育が心配だったのか、引き取って育てようとして、娘との間でトラブルになっていたという。

   警察の容疑は殺人が妻で、夫が死体遺棄と妻主導をうかがわせるもの。コメンテイター陣にも、無力でブーな夫像がフィーチュアされた。

   「(母子の間で)信仰心の問題などもあって、憎しみが増していったのではないか。それに対して、元大使は何も言えなかったのか。よくわからないけど」(中江有里)

   「退職後に妻の故郷に大きな家を持ってることからして、夫婦関係は妻がずっと主導権を握っていたのかな、という印象ですね」。(竹田圭吾・ニューズウィーク日本版編集長)。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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