<テレビウォッチ>日本テレビのエンタの神様。久しぶりにじっくり見た。
1組の時間が短くなって出演者数が増えていた気がする。「レッドカーペット」の影響なんだろうか。以前は、出てくる芸人がネタをつくって、こねて、と手をかけたものだったが、今ではネタ作りの途中です、といった生煮えのネタを披露している。短いインパクトあるものをドンドン出そうというのだろうが、レッドカーペットと比べると中途半端だ。
出演する芸人がほかの番組とダブることも多く、独自性は薄れている。以前と比べるとやっぱり馬力は落ちている。
似た番組が増えてきたせいでもあるし、この番組で売れっ子になった力のある芸人が他番組へ出るようになったという事情もある。しかし、育っているべき新しい素材、人材が伸びてきていない。新しい素材なら新しいなりにネタをきちんと仕込むべきだが、完成度の低いネタを小出しにしている。
ほぼ「ウラ」番組だった、フジテレビのザ・スリーシアターも録画して見た。フルーツポンチやジャルジャルが出ていた。お化け屋敷など3か所でコントをするというもの。これもまだやってみただけ、というレベル。本気でぶつかっている感じがするものではない。
「ウラ」番組はともかく、人気者を数々輩出した「エンタの神様」が「復権」するには、新しい素材の発掘と、彼らにネタ作りをしっかりやる時間の余裕を与えることが必要だろう。ネタが思いつきレベルでは、見ている方はしらけてしまう。
ネタ作り 間に合わなくて ゴミの市