インターネット上で見つけた文章やデータをコピーして自分の文章に貼り付け利用するコピー・アンド・ペースト、略してコピペが今、社会全体に広がりつつあるという。
レポートの4割がコピペ
人間の考える力を弱めると、このコピペを危険視する意見や「新たな知の技法」として肯定する意見もある中で、インターネットを通じて手軽に入手できる知識、情報とどう向き合うかを取り上げた。
まず、教育現場におけるコピペの実態から。
小樽商科大学経済学科の江頭進教授があるクラスで提出されたレポートを調べたところ、4割のレポートがコピペで作製。そこで学生たちにアンケートを取ったところ、「正直、自分の力だけでは書けない」「悪いことだという認識が少ない」ことが分かったという。
江頭教授は以後、レポート提出の代わりに、その場で考える力を養う討論に切り替えた。その江頭教授は「コピペの最大の難点は、ものを考えなくなることで、ものすごく危険なことだ」と憂慮する。