<テレビウォッチ>自分のことがあまりに見え過ぎたため、将来を悲観した首相が電撃辞任。しかし自民党関係者への取材を続けてきた長谷川豊アナにとっては、大方予想の範疇だったらしい。
曰く、自民党のシナリオとしては、解散総選挙から逆算して数か月前に「麻生さんや小池さん、マスコミが飛びつきそうな人たちで華々しく総裁選戦わせる。支持率上がる。そこでポン、解散だ」。得々と名調子で解説していく。
長谷川は「そうした声は実際、何か月も前から聞いていた」のだった。この話の展開、誰かに似ていると思ったら、この番組のホストであった。これ聞いて、スタジオは一瞬沈黙したが、到底承服できないといったニュアンスの声が続々と上がる。一際大声を発したのは他ならぬ小倉智昭である。「辞め方がまずいでしょ!」
ジャーナリストの上杉隆が自民党議員に聞いたところでは「この辞め方では、総裁選は盛り上がるんじゃなくて、しらけてしまうんじゃないか」と心配していたという。「しらけちゃうよね」とオグラも同意。
そこで長谷川も折れた。「この辞め方は驚きましたけど」。オグラの真似をするには、まだまだ修行が必要なようだ。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト