なぜ「パクチー専門店」なのか?
とは言っても。正直、パクチーって取り立てて食べることないし、主役というより、力の強い脇役といったところ。しかも、好き嫌いがはっきり分かれる。どうして、そんなパクチーの専門店なるものをつくったのでしょう? 私、綾リィも聞いてみることにしました。ちょっと質問がぶしつけすぎます?
「実はね、パクチーは人と人をつなぐ、その入り口にすぎないんですよ。パクチーに興味を持ってくれた人がいて、その人が『パクチーハウス東京』に来たら、知らない人と席が隣になった。それも一つの縁じゃないですか。旅先で見知らぬ人が出会うように、『パクチーハウス東京』で人と人の交流が始まる。そんな開放感あふれるお店を目指しているんです」
取材に対し、そう答えてくださったのはオーナーの佐谷恭さん。…なるほど。パクチーって互いに好きだとか嫌いだとかなぜか話したくなっちゃうけど、パクチーは、そんな風に人と人をつなぐ「きっかけ」としての役割を、このお店で担っていたんですね。
「パクチーハウス東京」では、フードメニューの冊子を4冊しか置かないで、集った人同士で貸し借りをしてシェアすることによって会話のきっかけを作ったり、パーティーを頻繁に開催したりと、人と人が交流するための「仕掛け」をたくさん用意しているそうです。
「お酒を飲みに来ても、このお店に暗い話は似合いませんよ。隣のお客様は、よく聞こえてしまうような位置にいらっしゃいますし、直接照明で明るい店内にしてありますから、楽しく語り合いましょうよ」
と佐谷さん。そのお店の明るい空気感は、夜の食事の時間を「パーティータイム」と呼んでいることにも、表れています。
お店は、楽しそう!でもパクチーはやっぱり苦手。そんな人も、ご安心を。食べやすいように、工夫してメニューを提供してくれるそうです。しかも食べてみると、意外と苦手を克服しちゃう人も多いのだとか。でも、最後に佐谷さんが言うには……
「パクチーが嫌いなままでも全然構わないんです。パクチーは嫌いなのに、『パクチーハウス東京』は好きだからなんか来ちゃう。そう言っていただけるのも、嬉しいじゃないですか」
早稲田大学 綾リィ
*TBS系「王様のブランチ」(2008年8月23日放送)
<paxi house tokyo(パクチーハウス東京)>
世田谷区経堂1-25-18 2階
TEL 03-6310-0355
(営業時間)
ティータイム 13:30~17:00
パーティータイム 18:00~23:30(日曜は22:30まで)
※ティータイムは、ドリンクとアイスのみ
定休日 月曜
(気になるメニュー)
ヤンパク 935円
自家製パク塩アイス 甘パクソース 420円
●紹介された他のお店
<ミート屋>
杉並区阿佐谷南1-36-7 パ-ルセンタ-商店街
TEL 03-3315-3104
(気になるメニュー)
極旨ミートソース 850円
<からあげ大吉 下北沢店>
世田谷区北沢2-34-11 リアンビル1階
TEL 03-5454-1299
(気になるメニュー)
手羽先(2本) 350円