華やかな北京五輪の裏側で、もうひとつの熾烈な戦いがあった。スポーツ紙デイリースポーツと「とくダネ!」の小倉智昭キャスターのメダル数予想対決である。
オリンピック開幕前は、アテネ日本代表のメダルをほぼ的中させたと言いふらし、自信満々に今五輪のメダルを予想(金12、金銀合わせて23)して見せた小倉だったが、終盤になるにつれて、そのことはなにも言わなくなった。大物占い師の通例として、外れた(外れそうな)予言は忘れ去るのみである。
それでも今日の放送では、笠井信輔アナから対決の結果(デイリーは金10銀9銅7で、ほぼ的中)を告げられると、晴れやかな表情で「今回は完敗です」と潔く認めた。外れた理由――低レベルな審判に不可解なストライクゾーン、情をかけ過ぎた選手選考、そしてたまたま偶然、運悪く調子が悪かったこと――などは口にしなかった。
「次のロンドン五輪で勝負したいとデイリーさん書いてますけど――はたして、とくダネ!は4年後あるんでしょうか?」
リベンジを誓う小倉が、次回はフリーのメダル予想家として、スポーツ紙に挑む!?
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト