<テレビウォッチ>太田誠一農水相がNHK番組で、中国製冷凍ギョーザ事件など食の安全への取り組みで、「消費者がやかましいから、さらに徹底していく」と発言した問題が、思わぬ方へ飛び火。これを受けて、スタジオも「お国ぶり」が様々に交錯した。
自民党の麻生太郎幹事長がおととい(8月19日)の会見で、「関西以西出身の人いる? 『あの人はワインにやかましい』、別に普通の表現だろ。うるせぇ、騒々しいという意味じゃない」と、同じ九州出身の太田大臣の発言を擁護した。
これに、野田聖子・消費者行政担当相がきのう、文句をつけた。福岡県生まれ。「日本の大臣なら、北から南までみなさんが分かる日本語を使って頂かなければならない。そういうサポートは非常に残念」だと。
社民党の福島瑞穂党首はもっと厳しい。「麻生さんも太田さんもわたしも九州出身だが、『やかましい』は『やかましい』という意味でしかない。方言で逃げることは許されない。全くトンチンカン」
小木逸平が、「鳥越さんも九州ですよね」
鳥越俊太郎は、「麻生さんのいうように、非常にくわしいという意味で使うこともある。だけど、太田さんの発言はそういう文脈では使ってない。うるさいという意味でつかってる。だから、野田さんのいうのが正解で、太田さんや麻生さんは逃げてますね」
大阪出身の白石真澄は、「やかましいは否定的な表現ですよ」
江上剛は、「ボクも兵庫県ですけど、やかましいな、お前あっちへ行けということになります」(笑い)
鳥越は、「あいつはやかましい、というニュアンスは、あります」
赤江珠緒が「あるんですか」
「だが、うるさいから触らない方がいいと」と江上。
みんな一斉にワーワー。
佐々木亮太が、「文脈次第だと思うんですが」
白石も「こんな弁護すると、余計おかしくなりますよ」
まったくだ。助け船の方が沈みかねない。