<テレビウォッチ>前代未聞、現役の幕内力士が逮捕された。それも大麻取締法違反ときた。若ノ鵬寿則(20)。ロシア出身の間垣部屋。2005年春場所初土俵、7月の名古屋場所では西前頭筆頭だった。不祥事が続く日本相撲協会だが、薬物は初めて。北の湖理事長も平謝りだ。
若ノ鵬は6月24日、錦糸町駅前で財布を落とし、通行人が拾って交番に届けた。中にタバコが1本入っており、「薬の臭い」がしたので鑑定した結果、大麻の混合物0.37グラムが検出された。調べにたいして「六本木で外国人からもらった」といっているという。
やくみつるが言う。「次に何かやらかすとすれば、若ノ鵬だと思っていた。素行が悪い上に、このちんぴら何者だという相撲を取っていた」
二宮清純は、「はじめ、ドーピングかと思ったが、まさか大麻とはね」
「外のマンションで暮らしていたんですね」(小木逸平)
二宮は「親方(2代目若乃花)が闘病中で、目が届かなかったというのはあるだろうが、それ以前に、朝青龍に始まって、相撲協会全体のたががゆるんでいる」
やくも、「たががゆるんでいる。暴行事件などでも、再発防止のかけ声がファッション化し、矮小化されて、力士のありようにまで話がいかない」。さらに、「部屋によっては、外国人力士の外部との接触を禁じているところもある。人権上どうかなとも思うが、こうなると必要なのかもしれない」
大沢孝征は、「相撲には様式美みたいなものがあるが、勝負全盛のなかで維持できるのか。外国人の体格、体力に惑わされている」
森永卓郎は、「日本人だけでやるという選択肢はないのか」と、また無責任なことをいう。
やくみつるも困って、「数を制限しているから、落ち着くと思う。また、日本人になりきろうと努力している琴欧洲みたいなのもいる。これは評価していい」
室井佑月はいつもながらストレートだ。「国技であることに無理がある。ありがたいものとして見ることができない」
二宮が受けて、「協会は公益法人の見直しの対象になっている。これがひとつ。もうひとつは、外部の理事を入れる案をはねつけて、依然として密室でやっている。すると、室井さんの様な世間の声にさらされることになる」と。
「普段から素行が悪かったというのに」と赤江珠緒がためいき。「強いだけじゃダメなんだ」と、わからせるのは容易じゃない。