<テレビウォッチ>女子マラソン、土佐礼子(32)の25キロ付近でのリタイアは哀れを誘った。
両足外反母趾による激痛に見舞われたのである。"番組顧問ドクター"中原英臣医師の、7月下旬の右足外反母趾発生では手術ができない、ドーピングが厳しく100%の痛み止めは使えなかった、固い道路がマイナスに作用した、などという話を聞くと、はなから、走ることがムリだったように思える。
走る前の会見で土佐は「不安があるくらいの方がいい」と語ってはいたが……。
加藤浩次は、野口みずきの欠場も念頭にあるのだろう、「マラソン競技って調整が難しいんでしょうね」とコメント陣に水を向ける。
テリー伊藤は「練習しすぎだと思う。野口選手はこの4年間で2日しか休んでいない。走れば強くなるという幻想が強すぎる」と話す。
熱弁を振るったのが勝谷誠彦。「陸連は何を考えているのか。土佐選手が足が悪いのは分かっていたろう。いろいろの可能性も考えて補欠を用意すべきだ。高橋尚子が出ていたらと、みんなどこかで考えているに違いない。高橋が出ていたら土佐も対応が違っていたかもしれない。バックアップ態勢をとるのは役員の義務だ。それを果たしていないことは批判されてしかるべきだ」と強調した。
規則的に補欠は何人まで可能なのか、いつの時点までに決定しなければいけないのか定かでないし、誰を候補にするのかもむずかしい問題になるが、野口、土佐と出場辞退、棄権が相次ぐのを目の当たりにすると、何らかの対策は必要だという気がする。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト