<テレビウォッチ>北京では、日本のお家芸である柔道で男女格差が目立っているという。女子はすでに4個のメダルを獲得したが、男子は現在までメダル1個(金)。まだ2階級残っているが、過去最低の4個を下回ることが確定してしまった。
番組では、オリンピックメダル予想家の小倉智昭と元柔道選手の井上康生がその理由を分析した。「柔道日本男子の不振というよりも、海外のレベルが高くなってるんだと思う」と小倉。「以前は強豪国がある程度限られていたが、今は全世界が強くなっている。1回戦から気が抜けない」(井上)のである。
「これだけ柔道やる国が増えてくると、日本の発言権は(もう)強くないんでしょ?」と小倉が聞けば、「団体の会長もヨーロッパですし――いろんな部分で、これからも厳しくなってくる」と井上。
「いろんな国の意見が入って、柔道も変わってきた。『一本取れ』ってだけでは勝てなくなってるんじゃ……」と小倉は懸念を表明。どうやら男子柔道はグローバル化の波に呑み込まれてしまったようだ。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト