<テレビウォッチ>バドミントンといえば、オグシオ、オグシオ。小椋・潮田以外いないのかと思っていたら、スエマエだとういう。「だれ?」
それが、第1シードで前回アテネで金メダル、世界ランキング1位の中国ペアを準々決勝で破った。日本勢が準決勝に進出するのは初めてだという。まさに快挙だ。一方のオグシオの方は、第2シードの別の中国ペアにストレートで破れてしまった。
二宮清純は、「こういうことってよくあるんですよ。84年のソウル(編注:ロサンゼルスの勘違い)のマラソンで、瀬古、瀬古といわれながら、4位に入ったのは宗猛だった。サラエボでは、黒岩といっていたら北川だったとか。逆にいうと、オグシオがプレッシャーを引き受けたという面があるかもしれない」
にしても、スエマエ? 4年前に誕生したという末綱聡子(27)と前田美順(22)のペアで、世界ランキング8位。オグシオには負け続けだったという。
試合は第1セットを大差でとられたあと、第2セットを接戦の末取り返し、最後忍耐力で中国を振り切った形。終わったとたん、まず前田が、ついで末綱がコートに突っ伏して泣いた。中国ペアは、「相手の方が我慢強かった」といったという。末綱は「何が起こったっんだか」と呆然。
二宮は「泣いたでしょう。相手は世界ランキング1位です。強豪ですよね。燃え尽きちゃうか、勢いに乗って勝つか。泣くのは北島みたいに終わってからでも良かったんじゃないか」(笑い)
室井佑月も「次勝ったら泣けばいいんだもんね」(笑い)
二宮はさらに、「感動にひたって、戻らないことがある。なんとかメンタルを持続してほしい」
次の対戦相手は、世界ランキング4位の韓国ペアだそうだ。
「充分メダルをねらえる」と二宮はいう。
そうあってほしいものだ。がんばれ、エーと、スエマエ!