<テレビウォッチ>日本人金メダル第1号となったのが、柔道男子の内柴正人選手。前回のアテネに続いて2大会連続の金メダルとなったが、アテネ以後は不調が続いたためか、「今回はメダル候補に入っていなかった」(笠井信輔アナ)。
それだけに、堂々の「金」はメディア的に驚きをもって迎えられたようだ。「さすがの小倉さんも今回はメダル候補に入れてなかったんじゃないですか?」と笠井は北京の小倉智昭に問いかける。
取材続きで多忙なせいか、眠そうな表情の小倉。気持ちよく昼寝していたら部下に叩き起こされ、あまつさえ決裁書類のミスを指摘されたときのような口調で、返事をする。「イヤ、ボクは入れてたよ」
さらに続けて言うには「今だから話せるけど、『谷選手はけっこう大変じゃないかな』と周囲には漏らしてたの」
どちらの結果も小倉様にはお見通しだったわけだ。見たところ、これらの発言にはジョークの要素は微塵も含まれておらず、どこまでもリアルで真剣な小倉である。できれば周囲だけではなく、視聴者にも話してほしかったが、小倉様の各方面への多大な影響力を考えれば仕方がないのだろう。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト