<テレビウォッチ>留任できなかった渡辺喜美前金融・行革担当大臣パートIIは、福田政権発足当初から「官遼お友だち内閣」と揶揄されていたなかで、今回の「渡辺外し」が話題の中心に……。
まず、内閣改造を受けて『朝ズバッ!』が行った100人アンケートでは、渡辺前大臣に「辞めて欲しかった」が8人、「続けて欲しかった」は87人、「無回答」が5人と、留任を望む声がダントツだった。
これに本人は「いや~、ピンチヒッターで就任した時も頑張れというメールが多かった。が、今回のメールのほうが圧倒的に多かったのには驚きました」と。
アンケートと同時に行った「(渡辺氏に)今だから聞きたい」では、次のような厳しい質問に渡辺前大臣はよどみなく答えた。
「『まな板のコイ』と言っていたが、入閣できると思っていたか?」(50歳代女性)には、「福田内閣発足の時に『留任はないのでは』みたいなことを言って外れたので、半々ぐらいかな、大人しくしていようと思っていた」。
「何をしたから福田さんに辞めさせられたの?」(62歳男性)には、「改革が必要なことは総理は百も承知。まあ、力関係が働いて、渡辺みたいな過激派はちょっとこっちへ置いておこうかという配慮があったのかも……」
「官僚はどんな抵抗をするの?一番苦労したことをズバッと言って下さい」には「いろいろ抵抗がありましたリーク、悪口、サボタージュ……」。ここで毎日新聞論説委員の与良正男が補足説明に「リークという話ですが、われわれも騙された。渡辺大臣に都合の悪いことをリークするなど平気でやる」と。
その渡辺前大臣は「ほんとにビックリした」と、就任当初あった次のような出来事を明かした。
「私がピンチヒッター(2006年12月不祥事で辞任した佐田玄一郎大臣の後任)で就任した時、ある政府高官から『天下り規制なんかやると倒閣運動が起きますよ』といわれた。この人は、役所の雰囲気を伝えようとしたのかもしれませんが……。私が板前で、官僚はまな板のコイのはずが、まな板のコイが包丁持って逆に板前に切りつけてくるんですから驚きましたね~」
与良が「だからこそ『官僚が安心実現できる内閣』では困る。福田政権当初から官僚お友だち内閣という人が多かった。今回の渡辺人事はそこが少し懸念されますネ」と。