<テレビウォッチ>イチロー3000本安打達成--の一報は、きのう(7月30日)の番組の途中だった。映像が流れたのだが、観客は拍手もろくにしない。
小倉智昭が、「テキサスだから、しょうがない」と苦虫をかみつぶしたような顔をしていたが、実際はサインボードに告知がでると拍手もあって、ベース上のイチローもヘルメットをとって応えていた。
イチローは「これからも壁にぶつかる。その壁はボク自身が作るんだけど、真正面からぶつかっていきたい」といっていた。次々に目標を設定していくということだ。こんなストイックな選手がかつていただろうか。
安打記録は日本では張本勲の3085本。大リーグには3000本が27人いて、トップはピート・ローズの4256本、ついでタイ・カップの4191本がある。
大リーグでのイチローは、年平均227本だから、このままのペースで計算すると、今シーズン終わりか来シーズン初めに張本記録。4000本が2013年、41歳で世界記録に到達するのだそうだ。
何しろ記録づくめだ。プロ3年目の1994年に年間200安打、首位打者。以後7年間首位打者をとおして、2001年にメジャーに移ると、首位打者・MVP。04年には日米通算2000本安打、メジャー年間最多の262安打。現在7年連続200安打(タイ)を更新中?
日本で951試合1278本、メジャーで1124試合1723本だから、ヒットの確率はメジャーの方が高い。そのイチロー今年のこだわりは、「越」。石川さゆりの「天城越え」をアレンジした曲を入場テーマに使っているのだそうだ。
小倉は、「今シーズンのイチローを見ていても、右肩あがりでずーっとというわけにはいかないでしょう」
岩上安身も、「内野安打ぎりぎりで駆け抜ける、あれがアウトになるようになったら心配ですね」
佐々木恭子が「脚力の衰えはないんですか」
田中大貴は「柔軟だし大丈夫。ただ、40歳が節目ともいわれるのでそこからが勝負」
小倉は、「まあ、ストイックだし、ピート・ローズの記録に達してほしいね」
眞鍋かをりが「日米合算に問題はない?」と聞く。
田中が「4000本になったところで出てくるでしょうね」
小倉も、「ピート・ローズは『メジャーではまだ2000本いってないんだろ』といってるんだって。きびしいね」。「イチローのためにイチローがある。面白いひとです。プレーヤーとしては最高」
聞いてるうちに、あらためて、ピート・ローズの4256本がいかにすごいかを実感。