<テレビウォッチ>教師がらみの事件が目立つ。今度は被害者である。
きのう(7月29日)午後、愛知・知立市立知立中学校で34才の教師が、元教え子のフリーター(18)に背中や胸を刺されて全治1か月の重傷を負う事件が起きた。殺人未遂で逮捕された男は「先生に恨みがあった」と、仕返しだったと供述しているという。
番組が伝えるところでは、男は中学卒業後、高校に入ったが退学、家で引きこもるようになる。ようやく仕事を始めたがうまく行かず、その理由が対人恐怖症で、それは中学2年の担任だった教師とのトラブルが原因として犯行に及んだようだ。男の同級生によると、「宿題の字が汚いと言われてキレたことがあった」。
宮内正英(スポーツニッポン東京本社編集局長)は、「その程度のことで……先生を何と思っているのかと言いたい」と語る。
襲われたとき教師は、顧問をつとめる吹奏楽部を指導中で、教室には50人の部員がいた。男は生徒たちの方を向いて笑いながら、「君たちには何もしないよ」という態度を見せたらしい。
みのもんたは、「英雄気取りだったのか」と言い、与良正男(毎日新聞論説委員)は、「そこがポイントだと思う。ヒロイックな気持ちかがどこかにあるのかもしれないけど大間違い。恨みを晴らすというのがまた1つのキーワードだ」と話す。
「先生を後ろから刺しているのは、正面切ってぶつかって行く気持ちがないからだ」(みの)。
刃渡り13センチのぺティナイフを使っての凶行だった。生徒たちのトラウマが心配される。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト