「勉強しろ」がもつ様々な文脈 中3父刺殺事件

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   <テレビウォッチ>いまひとつ、命を奪うほどの理由が見当たらない不可解な事件。埼玉県川口市で、中学3年生の少女(15)が寝ている父親を刺殺した事件だ。

当たり前のことだと…

   『スッキリ!!』は、「緊急調査・子が親に『キレる』時……」と題し取り上げた。

   少女が通っていた中学校で昨日(7月22日)、1学期の終業式があった。全校生徒を前に校長が次のように話したという。

   「お父さんもお母さんも、皆さんをどれだけ可愛がっているか、皆さんを育ててきたか。皆さんが思っている以上に皆さんを愛していると思います」

   終業式が始まる前、少女の母親から校長に「本当に理由がわかりません」と電話があったという。

   事件前日に少女と父親は、一緒に買い物に行き、家で一緒にカレーを作り、一緒にビデオを見たという。少女は取り調べに対し「お父さんに勉強しろといわれ、うっとうしかった」と、多少動機らしいことを発言しているようだが、それでも何故、刺殺を??

   番組では、今どきの子供、親子関係は一体どうなっているのか?と、街頭インタビューした。

   それによると、子供が親に言われて腹の立つ言葉で多かったのは、「勉強しろ」「時間を守れ」「早く寝ろ」。一方、思春期の子供に対して親は、「本気でぶつかる」「きついことを言ったらフォローする」「1人の大人として扱う」。

   司会の加藤浩次は「『勉強しろ』や『早く寝ろ』など腹の立つ言葉って当たり前のことだと思うのですが……」。

   これに衆院議員の江田けんじが「多分、親はこれしか言わないんだと思う。親がもっと接していていろいろな会話の1つとして、これを言うなら腹の立つこともない。たまに口を開けば、これしか言わないから……」と。

   確かに「勉強しろ」と、親から口癖のように言われればうっとうしくなる気分もわからないではない。が、問題はそこから先。江田も「そこは本当に分からないですネ」と。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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