<テレビウォッチ>埼玉県川口市で中学3年の長女が父親を刺殺した事件では、スパモニが"心の闇"を緊急分析。「ごくありふれた家庭にしか見えなかった」(赤江珠緒キャスター)一家にいったい何があったのか!?
特別ゲストの臨床心理士の矢幡洋は、一見すると「仲良し家族」も、うわべだけだったのかもしれないと示唆しつつ、「反動形成」なる用語を持ち出す。これは気に入らない人間に対して、本心とは裏腹の笑顔などを過剰にサービスしてしまうことなんだそうだ。とくに立場上逆らえない人に、そうした傾向が極端にでやすいという。もちろんコレは「一般論」の可能性の話なのであって、この事件の少女が該当するとは限らない。そこは誤解なきよう、と矢幡が示唆してたのは言うまでもない。
その後はコメンテイターが自説を展開した。「学期末(の成績表)で成績の低下や無断欠席が親に見つかってしまうという恐れが影響しているのでは?」(若一光司)、「殺したときは、親が死ぬことのリアリティがなかったのでは?」(木場弘子)
矢幡は「そういうこともあり得る」との返事を繰り返した。いつものように議論百出し、事件解釈の多様性とコメンテイターの豊かな想像力を確認して、スパモニ緊急会議はお開きとなった。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト