フジテレビのドラマ「CHANGE」最終回。キムタク首相の22分30秒もの1人しゃべりで視聴率を上げ、結局27.4%(関東地区)と今年の連ドラ最高値を記録した。
同じ時期に「ごくせん」というライバルを抱える厳しい条件の中、スタート時期を遅らせるなど「後だしドラマ」だった。が、それなりに合格点だったと思う。
視聴率としても苦戦を強いられたが、最終回で木村拓哉が1人で演説している場面になって30%へアップするなど、キムタクも面目を果たした。それにキムタクドラマの神話も維持されて、「めでたし、めでたし」と番組をつくった人たちは思っているだろう。土俵際で大逆転という訳だ。
モノローグで締めるというのは新鮮味があったし、視聴者の支持も得た訳だが、いくら何でも長すぎではないか、という気はした。ちょっとはぐらかされた感じにもなった。もっと激しい展開があるのかと思っていたが、えらく穏やかな形であっさり終わっちゃったな、と驚いた。いい味を出していた寺尾聰が演じた官房長官あたりと最後は激しくやりあうのかなと思っていたが、静かな幕切れだった。
とは言え、キムタクの1人しゃべりを見てすごい役者だと思った。セリフを読んでるなどとは微塵も感じさせず、「自分の気持ち」を伝えようとしているように見えた。なかなかのものだ。
キムタクの 1人しゃべりで 逆転勝利