<テレビウォッチ>7月14日の東京高裁前に、鳥越俊太郎がいた。茨城県で男性が殺された布川事件では、2人が強盗殺人で無期懲役となったが、冤罪の疑いがあり、再審請求が申し立てられていた。
結果は、「再審開始、決定です」。冤罪問題には強い関心を持ち、この事件の取材を続けてきた鳥越。高裁前を歩く足取りになんだか力感がなかったのは気がかりだったが、その言葉は力強かった。
今日(16日)のスタジオでも興奮冷めやらぬ鳥越。「(元被告は)2人とも事件当時20歳(ぐらい)だった」と紹介し、「成人式から還暦まで、人生の1番大事な時じゃないですか!」と声を張り上げる。「それを全部、裁判のために使わなければならなかった」
自白強要、証拠隠しなどがあったとし、「警察・検察、司法が2人に加えた仕打ちは犯罪に等しいと言わざるを得ない」と権力への怒りも露わにするなど、健在ぶりを見せつけた。
文
ボンド柳生