<テレビウォッチ>「人生教わりました」とテリー伊藤が、読売新聞の『熱視線』というコラム記事の重圧克服策を紹介した。
このコラム記事は、これから北京五輪というのに、「ロンドンだってもしかして、もしかすると……」と話す柔道の谷亮子が、かつて重圧を克服した時のエピソードが書かれてある。
その経緯とは……。日本柔道を精神面からサポートしている大阪教育大の船越正康名誉教授(69)が、シドニー五輪で初めて金メダルをとった谷にアドバイスした時の話だ。
1992年のバルセロナ五輪、96年のアトランタ五輪でいずれも銀メダル。もう一歩届かない谷に船越教授が「100メートルランナーどこを見て走っていると思う?」と問うた。
「テープ」と答えた谷に「一流のランナーは、実際のテープよりその奥の仮想のテープを見て走る。見えているテープを見過ぎると近づいた時に体が自然ではなくなる。スーッと駆け抜ける気持ちでやれ」と。その結果、谷は初の金メダルを獲得した。
北京五輪まであと3週間足らず。そこでコラムは「日本の選手は『この五輪を最後のつもりで……』というのが多い。悲壮感が漂い過ぎている」と指摘する。
テリーも「すごく大切なこと。うちの会社もスタッフが30人ほどいるが辞めていくヤツがいる。何故か。今日の仕事が大変だから。一方、辞めない連中に聞くと、1年後に成功している自分のイメージを持っているからだ」と。
聞いてしまうと何だと思うかもしれないが、そこには見事な説得力が……。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト