<テレビウォッチ> 番組開始早々、「福田内閣に小泉節が炸裂しましたよ」と、みのもんたの紹介したのが、きのう(7月3日)小泉元首相が都内で行った講演内容。
福田首相への提言といったもので、「内閣改造をしたら、自分の手で解散するだろうと考える人が多くなる……追い込まれ解散は避けたほうがいい」と述べた。自分は何のために総理になったか、任期まで何をやらなくちゃならないか考えて、使命感と情熱が、国民にハッキリ共感を持たれるものを訴えて、「有利な時期を選んで解散をすべき」と勧めた。要するに、元首相が「郵政解散」に打って出たようにしてごらんなさい、ということであろう。
現首相の反応はというと、「私はかねがね白紙と申し上げているんでね……予想しても私の立場ではしようがない」と、相変わらず愛想がない。
みのが、「あえてこの時期に、テレビカメラが入っているのを知って……」と振ると、浅野史郎(前宮城県知事)は、「(元首相は)政局が好きなんですね。おやめになったら、あまり言わない方がいい。福田さんの立場もあるでしょうし……」と述べた。つづいて、ブッシュ大統領が、日本人記者たちとのインタビューの中で、コイズミ、コイズミと5回言って、フクダとは1回も言わなかったという話を披露した。存在感の圧倒的な差……。
サミット後か、税制論議の前か後か、どこかで内閣改造に踏み切るのではあるまいか。民主党代表選挙にぶつける可能性も考えられなくはない。ともかく政府与党としては、どうにかして、支持率を回復させたいところだろうから。