<テレビウォッチ>飛騨牛の偽装疑惑はまだまだ続く。岐阜・養老町の精肉業者「丸明」。今度は、元工場長の証言だ。吉田明一社長(65)が「工場長が1人でやっていた」といっていた、その人。この内容がひどい。
「スーパーから返品された肉でも、社長が見て、また店におろしていた」
「色が変わって、臭いがするものでも、捨てたことは一度もない」
「賞味期限切れでも悪くなった部分を削って、ミンチやコロッケにしてしまえば分からない。知ってたら食えないけどね」
食の偽装はなんでもそうだが、食わされた方はたまったもんじゃない。当の社長は、岐阜県の立入調査に、疑惑の一部を認めたといわれるが、きのう(6月24日)からは顔を隠したりして逃げ回っている。
小倉智昭は、「飛騨牛と飛騨和牛と、どっちがいいんだかまぎらわしい。和牛の方が良さそうに見える」と笑う。「工場長は、捨てたことがないと言ってる。そんなもの店に出すなよ」
高木美保は、「買う側もブランド名に依存してはいけないとか、賞味期限などの表示を疑いながら買ってるのが悲しい現実。そこにつけ込むような売り方にはものすごく腹が立つ。厳罰にしてもらいたいですよね」
デーブ・スペクターは、「アメリカはここまでブランドにはこだわらない。値段でわかるから。それより、売り上げ100億円を、真面目にやって半分の50億円でもやっていけたはず」
ここで、レポートの平野早苗は、取材で入手した仕入れ伝票やリストから、例の「個体識別番号」を手がかりに等級のインチキに迫ろうとしたらしいのだが、小倉が「格付けと等級とあるんでしょ?」とまぜっかえして、平野は立ち往生。佐々木恭子が、「等級の中にA、B、Cとあるんです」と助け船をだしたが、「もの凄く細かいんだ。Aの1よりもBの5はどうなんだ?」と笑い出して、見事話がそれてしまった。
「混ぜられたらますます分からない」と平野。
小倉は、「食べてみて、おいしいかどうか、自分を信ずるしかないね」
高木は、「消費者から見てわかるような表示にしてほしい」
「個体識別はあくまでBSE対策で、いい牛かどうかじゃないから」と小倉。
平野は「2等級の肉が好きだっていう人もいるわけだから‥‥」
「わたしは固くてガシガシしてる方が好き」と、多分高木の声。画面は吉田社長の映像だ。
「そう、肉らしいやつね」と小倉。「この社長、逃げ回るからね。きちっと説 明すればいいのに」
しかし、臭ってる肉を食わせちゃったら、だれも許してはくれまい。