「負け犬のような考え」 佐藤ゆかり議員に噛みつく

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   「太田総理」こと太田光(爆笑問題)が直々に昨今話題の狂乱物価高に取り組んだ今回。「9月までに物価が下がらなければ政治家全員クビにします」となかなか刺激的な法案が登場。

ブッシュに「いい加減にしろ」と

   いつもよりテンション高く、額の青筋赤筋も多めに「政治と物価、そしてアメリカ」の関係を訴え続ける総理に対して、政府与党が送り込んだ「刺客」はどこまでも冷静、冷徹であった。

   「世界中の物価を全部日本がコントロールすることはできない」とクールに無表情な片山さつき議員が言えば、元エコノミストの佐藤ゆかり議員は「21世紀になってインド、中国といった人口大国が経済大国化して、実需が拡大した。物価が上がるのは当然」と作り笑いとともに分析してみせる。

   佐藤の評論家口調を、にやけ面の宮崎哲弥(プロ評論家)が咎め、いつものように頭を小刻みに揺らしながら質問する。「アナリストでも評論家でもなく政治家として、どうすればよいとお考え…!?」

   「世界が協調して、先進諸国は新興諸国にスローダウンするような政策を(やらせるべき)」という佐藤の回答を聞いて、総理は突如怒りだした。額にミミズ腫れをつくり、興奮しすぎて呂律が回らないほどである。「(世界経済を)コントロールしてるアメリカ」はインドや中国にモノを売りたいので、そんな政策はありえないと言いたかったらしい。

   「(アメリカが)コントロールできないからこうなってる」と佐藤にあざ笑うかのように否定されたのが、総理はよほど腹に据えかねたらしい。その後、佐藤が「物価高でも賃金が上がればカバーできる。そのためには生産性を上げること」という教科書的発言をすると、これにも猛然と噛みついた。

   ソーリによれば、それは「負け犬のような考え」だそうだ。アメリカはいまバイオ燃料に傾注してるが、もし日本がこの分野で技術力を持てば、他の方法を選択するだろう。つまり日本がマジメにやっても、アメリカが損をすればルールを変えられる。それではダメだ。そして、アメリカに対してそう主張できないリアルな総理も気にくわない。

   解決策は簡単だと総理は言う。「福田がブッシュに『いい加減にしろ』と言えばいい!」。ここに至って、刺客2人は沈黙した。珍妙な大道芸に出くわしてしまったというような目つきで、叫ぶ総理を冷たく眺めていたのだった(なお、法案は可決された)。

ボンド柳生

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