社長「私はやってない」 牛肉偽装巡る「学習能力」

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   往生際が悪いというか、責任のなすり合いにただ呆れる。岐阜県養老町の食肉卸小売業「丸明」が、飛騨牛ブランドを偽装表示し、販売していたとされる問題だ。

   『スッキリ!!』は、「モ~!!」という牛の一声とともに「食肉業者の社長と従業員が真っ向から対立しています」とこの問題を取り上げた。

   飛騨牛ブランドは、「岐阜県内で14か月以上肥育された黒毛和種で、5等級を最高とした肉のランクで3~5等級のもの」という条件を満たさなければならない。

   ところが、VTRの映像に登場した同社の従業員ははっきりと「(丸明では)飛騨牛でない、まるっきり格下の2等級の牛肉を飛騨牛と表示していた。社長の指示です」と証言した。

   これに対し記者会見した吉田明一社長が「私はやっていません。偽装はしていません。うちは(肉の)成形は工場長が1人でやっている。自分は何もやっていないので社長としてあやまったことはありません」と。

   また、「従業員がラベルを張り間違えた」とも言い、自らの関与を全面否定したという。

   しかし、社長に対する疑惑は治まらず今度は前工場長が昨日(6月22日)、「加工日を先送りし、たいしたことではないですが、4、5日賞味期限を延ばして販売していた。これも社長の指示でやっていた」と証言、新たな疑惑も浮上している。

   タレントの三船美佳が「4、5日って、たいしたことありますよね~」。コラムニストの勝谷誠彦となると怒り心頭の表情で、「ミートホープ事件を思い出しますネ。あのときJAS法違反でもっと早く摘発しておけば、厳しい法律がもう出来ていたはず……」と。

   「モ~!!」、偽装牛肉を買わされた消費者はうめきたいところだろう。岐阜県では、今朝10時からJAS法違反の疑いで同社の立ち入り調査に入るという。

文   モンブラン
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