<テレビウォッチ>今日(6月23日)の「6時半またぎ」は、大阪府の「徹夜団交決裂」を取り上げた。
約345億円の人件費削減を掲げる橋下徹知事が、削減幅の縮小を求める府の労働組合と2008年6月20日夜から21日朝まで団体交渉を行った。2つの労働組合と交渉し、いずれも決裂に終わった。
  みのもんたが気にしたのは、以下のやりとりの場面だった。(削減幅を縮小する場合)どこから財源をもってくるというのか、と橋下知事が疑問を投げかけた。すると組合側から「財源を考えるのはあなたの責任じゃないですか」との発言が出た。これに対し、橋下知事は「一生懸命(財源などを)考えたあげくの案があれですよ」と反論した。
みのは、組合側の「財源を考えるのはあなた」発言を取り上げ、「あの発言、組合側のマイナスだと感じました」「これは違うんじゃないか」と話した。組合側の発言は無責任だ、と言いたげのようだ。
国際金融アナリスト末吉竹二郎も「(組合も)府民の立場に立って言わないと、いい効果にはならない」とやはり組合側へ厳しい見方を示した。
TBS解説委員の杉尾秀哉は「破綻を回避するには堪え忍ぶしかない、ということを(組合は)理解していないと言われても仕方ない」と続けた。
「団交決裂」の結果、議論の舞台は府議会へ移る。府議たちと知事がどんな論戦を交わすのかが注目される。「借金」と「返済」の問題は、大阪府民だけの問題ではない。「国」の「借金」の方って大丈夫なんでしたっけ?
文
赤坂和郎| 似顔絵 池田マコト