秋葉原の容疑者 ゆとり教育なら救えたのに……

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   <テレビウォッチ>秋葉原殺人事件が今日(6月11日)もトップだ。番組は犯人の両親の謝罪会見からはじまり、犯人の『家庭』生活が紹介されるが、昨日聞いた話のリピートが目につく。

事件の核心は…

   続いては、秋葉原と土浦、ふたつの殺傷事件の『接点』を探るという新視点。スパモニ探偵団は2人の共通点に鋭く斬り込む。

   曰く、2人とも現在20代半ばの酒鬼薔薇世代であり、フツーの、しかし教育熱心な家庭に育ち、途中で挫折。さらに秋葉原的「オタク」趣味を持ち、「誰でもよかった」殺人を犯したのだ。

   コメンテイターの山本博・五輪メダリストは言う。「彼ら2人の共通点っていうのは、(生き方を親に決められて)自分たちの人生でなかった気がする。犯行によって、自分の人生をつかみ取ったような――」

   『ミスター文部省』こと文部省出身の寺脇研・京都造形芸術大学教授は「この世代を『酒鬼薔薇世代』と一括りにするのはおかしい」が、「(教育行政が)学力一辺倒になっていたことに心の痛みがある」そうだ。

   これより下の世代はいわゆる「ゆとり世代で、こいつら学力が低いとか言われてる」が、じつはミスター文部省が導入した学校5日制や、生活体験、自然体験などのおかげで心が豊かにできてるらしい。「もうちょっと早くやってれば、と悔いがある」

   鳥越俊太郎は「家庭教育などいろいろ問題はあるんだろうが、事件の核心は……」と風呂敷を広げる。「容疑者は派遣社員。将来の展望が見えない仕事をしていたこと」。ここに至って、前日聞かれたのとほぼ同じコメントに回帰していくのだった。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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