テリー「こういう人たくさんいる」 「秋葉原」の容疑者分析

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   <テレビウォッチ>昨日(6月9日)『スッキリ!!』で触れた携帯サイトの犯行予告は、やはり容疑者(25)が書いたものだったようだ。

自己分析を的確に……

   その詳細を、今朝の『スッキリ!!』は取り上げたが、表通りを歩かせてもらえない挫折感、劣等感、孤独感が綿々と綴られていた。

   5月19日から始まっているという携帯サイトの書き込みのタイトルは『【友達できない】不細工に人権なし【彼女できない】』。その一部を再現すると……。

   「親が書いた作文で賞を取り、親が書いた絵で賞を取り、親が無理やり勉強させてたから勉強は完璧」

   「親が周りに自分の息子を自慢したいから、完璧に仕上げたわけだ。俺が書いた作文とかは、全部親の検閲が入っていたっけ」

   「中学生になったころには親の力が足りなくなって捨てられた。より優秀な弟に全力を注いでた」

   「県内トップの進学校に入って、あとはずっとビリ。高校出てから8年負けっぱなしの人生」

   「見た目と中身、どちらが先かと言われれば見た目が先です。不細工は中身がどんなによくても見てもらえません」

   「虫がわく季節になりました。不細工な私の顔にもハエがたかるのでしょうね」

   「鏡に映っているのは疲れ切った中年のキモイオヤジです。自分でもキモイと思います」

   「一人で焼肉も板についてきました。慣れって怖いです。一人でカラオケです。5人は入れる部屋ですネ」

   「イライラします。みな殺してしまいたいです。何か壊れました。私を殺したのはあなたです」

   (6月1日の書き込みから言葉使いが変わった)「みな死んでしまえ。うわべだけの友達、言葉だけの友達、みんな敵、本当の友達が欲しい、なんか悪いことした?」

   (6月3日の書き込みには事件を匂わす言葉が)「俺もみんなにバカにされているから車でひけばいいのか」

   この後は、犯行準備から直前までの行動を克明にサイトに書き込んでいる。

   親への恨み、つらみや、自分を受け入れてくれない世の中への苛立ちがばかり書き込まれ、一直線に犯行へ。無差別殺人についての疑問や迷いらしきものは一言も触れていないことに唖然とする。

   裏通りから、さらに自分を追い込み袋小路へ、ますます表通りから遠ざかってしまう現代の闇だ。

   テリー伊藤は「自己分析を的確にしているのが怖い。彼は空気読み過ぎ。こういう人がたくさんいる。解決の道を探すのが大切なのに分析ばかりしている」と指摘した。確かにこういう若者が多いのかもしれないが……

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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